PDF Mapsの魅力的なツールの一つに、「写真をプロット」があります。以前、「大切な思い出を地図に残す」でも紹介した機能なのですが、この機能を活用すれば、旅行中や野外調査中に撮影した写真から、とても簡単に地図マーカーを作成できます。作成した地図マーカーは、エクスポートしてGoogle Earthなどでも見れるKML/KMZ形式や、GPSにインポートできるGPX形式のファイルとすることができます。この機能があることを頭に入れておけば、「とりあえず写真」で、後から位置情報を取り出すことができるわけです。
例えば皆さんが今年撮影した写真を全すべて地図マーカーに変え、自分がどんなところに行ったのか見てみるのも面白いでしょう。KML/KMZファイルなら、位置データの視覚化サービスであるCartoDBにドラッグすれば、あっという間に位置情報を地図上で公開することもできます。
実際に、写真から地図マーカーを発生させるには、まず、マーカーを落とす地図を開いてから、
1)画面右下のツールアイコン(スパナマーク)をタップして「写真をプロット」をタップします。
2)地図ギャラリーが開き、対象とする地図の範囲内に入っている地図が表示されるので、プロットしたい写真を選択します。
3)その上で「インポート」をタップすれば、写真の緯度経度情報を元に、地図マーカーが地図上に落ちます。ちなみに下の写真は、ニューヨークの街角のホットドッグ屋さんです。
4)地図マーカーが地図上に落ちたら、レイヤアイコン(ピンマークに三本線)をタップして、次にエクスポートアイコン(書類に上向き矢印)をタップすれば、地図マーカーを好きなデータフォーマットでエクスポートできます。KML形式ならば、Google Earthでも地図マーカーと写真が見れますし、他の人にファイルとして渡すこともできます。
くわしいエクスポートの方法などは、ヘルプのページも参考にしてください。
このように、気軽に撮った写真から位置情報を取り出して再利用できるのも、PDF Mapsの魅力の一つです。是非皆さんも、すでに撮影した写真を地図上にプロットしてKMLとしてエクスポートしてみてください。位置を落とす地図がない場合は、最初から添付されている世界地図をお使いください。
文責:今木