わたしのもともとの専門は、野生ニホンザルの研究でした。今から20年も昔の話になりますが、双眼鏡と野帳を持って野山をサルを追って歩き回っていました。GPSも普及しておらず、あったとしても位置の精度は今と比べればとても使い物になるものではありませんでした。
20年たった今、小学生の子供でもGPS内臓のスマホや端末を持つ時代が来ました。誰もが位置情報を簡単に集め、蓄積したり、共有したりすることができます。
今週は、野外調査のために、PDF Maps用の地図やデータ入力用のスキーマ(調査票)を用意していたのですが、こんなことが昔出来たらよかったのにな、としみじみ思いました。
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このスクリーンショットは、発見した動物の名前(属性:species)を予めピックリスト(アナグマ、イノシシ、などの動物名)として用意した例です。
野外調査は、労力と時間がとてもかかるので、確実にデータを取って来る必要があります。特に複数人のチームで調査をするときは、位置情報を含めた調査項目に漏れがないようすることがとても重要です。このような場面で、データ通信網に依存せずに自分の位置を地図上に落とせるPDF Mapsが活躍します。また、データ入力の内容を予め属性値とピックリストで設定しておけば(上図)、地図上に落とした地図マーカーに簡単に調査データを入れることができます。もちろん、写真も加える事ができます。
さらに、私たちは、集めた調査データーを確実に保存、そして共有するために、私達の提供するクラウドGISサービス、地図DB.jpとPDF Mapsを連携させたサービスを立ち上げました。PDF Mapsから集めたデータを指定したメールアドレスに送信するだけで貴重なデータをクラウド上にその場で保存し、同時にデータを共有することもできます。
PDF Mapsを活用して、野外での情報収集をより効率的にしてみませんか?
野外調査で